ジョーカー   Joker ホアキン・フェニックスはこれでオスカーを取る - Kenjis Movie Review
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ジョーカー   Joker ホアキン・フェニックスはこれでオスカーを取る

断言します。来年のオスカーの主演賞は、「ジョーカー」のホアキン・フェニックスです。ま、外れても頭を丸めたりはしませんよ。あれ、全く同じことを、去年の「ボヘミアン・ラプソディ」のREVIEWでも言ってるんですね。でも当たりました。
とにかくそれほど素晴らしいフェニックスです。そして、とてもダークな映画です、
ジョーカーは、もちろんDCコミックス「バットマン」に出てくるスーパー悪、ジョーカーですね。最初のバッドマンでは、ジャック・ニコルソンが扮し、でも、一番インパクトがあったのは、「ダークナイト」で今は亡きヒース・レジャーが演ったジョーカーだと思います。
映画はジョーカーがいかにして作られて行ったかを描いたもの。簡単に言うと、内に眠っていた狂気の塊が、周囲の環境によって巨大なものに膨れ上がり、大爆発をしたということでしょうか。決して好きにもなれないし、賛同もできないキャラですが、フェニックスのすごいところは、ジョーカーという狂人から、哀しみというか、切なさが立ちこめていることです。この役のため、数10キロを落とし、背骨とか横っ腹の骨がむき出しになり、痛々しいぐらいです。まるで若い頃のロバート・デ・ニーロかという感じですが、そのデ・ニーロも、人気テレビ番組のホスト役で出ています。なかなか印象的な役。
ホアキンは、周知のようにヘロインのオーバードースで早逝したリバー・フェニックスの弟。リバーがイケメンの大人気若手スターだったのに対して、個性派強面俳優ですね。
最初は兄の七光りのようなカタチでスタートしましたが、すぐ個性的な演技派としてのポジションを確立。その最初となったのが、ニコール・キッドマンも良かった「誘う女」。名前を決定的にしたのは、ラッセル・クロウがオスカーをゲットした「グラディエーター」。この映画でオスーカーに初ノミネート(助演賞)。以降、野心作に主演(出演)が続きます。ジョニー・キャッシュの自伝映画では、オスカーの主演賞にノミネート。この時も取れなかったですが、いよいよ、これでついにと確信しています。
ふと思いました。もしリバーが生きていたら、2人とも40代後半である現在、俳優としてお互いにどういう立ち位置にいたのだろうかと。
85点

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